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『蓄音機音楽会』

昨日は喫茶ハピルさんで、『蓄音機音楽会』でした。
もう何度目かの開催ですが、何度聴いても、蓄音機の奏でる音に感動します。
昨日もほとんどが1930年代の録音のものだったのですが、バイオリンも歌も、今まさに、そこで演奏しているような錯覚をするぐらいの迫力があります。

前回の蓄音機音楽会の様子をブログで紹介したときにお話しなかったと思うので、いくつかエピソードを。
蓄音機の針は、一回一回使い捨てだ、ということはお話ししたと思うのですが、そのレコード盤も、針によって削られるので、100回が限界なんだそうです。
だからお気に入りのレコードを何回も聴くと擦り切れちゃうのだと。だから昔の人は、1枚入魂で聴き入ったんだと思います。
そして、ほんとにお気に入りは何枚か買って保存してたんだとか。

それから、録音のお話。
レコードはA面(片面)だけなんです。
片面が4分ぐらいしか録音できないので、長い曲とか、交響曲など大曲になると4分で収まらないわけで、4分ぐらいを何枚かにわけて録音するわけです。
そして、昔の録音技術だと、通しで録音して、レコードに分けて入れる、のではなく、生演奏しながら録音、そして、4分ぐらいで一旦プチっと終わり、その終わった小節から次の4分の録音を始めるのです。
だから聴く側も、気分よく聴いてるのに、4分ぐらいのいいところで、プチっと切れて、蓄音機のゼンマイを巻いて針を変えて、続きを聴くのです。
この面倒くささも含めて、昔の人は音楽を楽しんだのでしょうね。
今のデジタルの時代からは想像できないことですが、そのアナログな面倒くささが、大切に音楽を聴く、大切なひとときだったんでしょうね。
蓄音機音楽会をしてくださってる大塚氏が、そんな蓄音機や音楽家、曲目にまつわるお話をいろいろお話してくださいます。
録音が嫌いな演奏家もいたそうで、お金に困ったときだけしぶしぶ録音した音楽家もいた、とおっしゃっていました(笑)

また蓄音機音楽会開いてくださると思います。
次は是非♪

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ハピルさんの美味しいコーヒーをいただきながら
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